本格的なクリスマス シーズンに突入する時期には、オンラインショッピングを狙ったサイバー攻撃のリスクが普段よりも高まることを意識しましょう。Salesforce の予測によると、今年は世界中の小売サイトへのトラフィックの 60 パーセントをモバイル ユーザーが占めるとのことです。外出先でのショッピングの一般化に伴い、無警戒なユーザーを狙って行動に出るサイバー犯罪者も増えます。今年のクリスマスは (それ以降も常に) 以下のヒントを参考にして、サイバー犯罪の被害を受ける可能性を最小限に抑えましょう。

 

スマートフォンを狙った高度な攻撃

モバイル脅威が増え続けていることは、紛れもない事実です。2017 年度版ウェブルート脅威レポートでは、悪質なモバイル アプリの急増が明確に示され、昨年度中に分析された新規または最新版のモバイル アプリの半数近くが悪質または不審なものとみなされています。これはアプリ数にして 1000 万個近くに上り、2015 年時点での 200 万個強と比較すると大幅に増加しています。  

サイバー攻撃やデータ侵害の発生頻度が年々高まっていることを考えれば、スマートフォンに対する高度な攻撃が増え続けているのもうなずけます。特に頻繁に見られるモバイル脅威の例として、モバイル Web ブラウザを利用したハッキングやアドウェア、リモート デバイスの乗っ取り、盗聴、ならびにモバイル決済サービスの侵害が挙げられます。  

 

モバイル セキュリティ アプリの必要性 

ハッキング被害を回避するため、モバイル セキュリティ アプリでデバイスを保護しましょう。信頼性の高いセキュリティ アプリを使用すれば、ウイルス感染や、悪質なアプリやファイルのダウンロードをブロックできます。また、セキュリティ アプリは、モバイル デバイスの紛失または盗難時におけるユーザーの身元および個人情報の保護にも役立ちます。 

なお、各種のモバイル セキュリティ サービスはどれも同じというわけではありません。The Next Web が報じているところによると、独立したテスト会社である AV-TEST
は 10 月に、Android アプリの保護を目的としている Google Play プロテクトがサードパーティ各社のセキュリティ アプリと比べて大幅に信頼性に欠けることを突き止めました。

ウェブルートの情報セキュリティ担当責任者ゲイリー・ヘイスリップは、堅牢なモバイル セキュリティ アプリの使用に加え、モバイル デバイスを最新の状態に保つことを推奨しています。  

「定期的にアップデートをチェックする習慣をつけ、リリースされたらすぐにインストールすることをお勧めします。アップデートのインストールを先延ばしにすることは、事故が起きるのを待つようなものです。犯罪者はその状況を悪用して、デバイスへの不正アクセスや情報の盗用または暗号化を試みます。自分のデバイスをわざわざ侵害されやすくするのは得策ではありません。最新のパッチを適用して最新の状態に維持してください」。 

安全対策 

モバイル セキュリティ アプリの導入とこまめなアップデートに加え、モバイル デバイスの接続の保護にも努めなければなりません。以下の 2 つのポイントを守ることで、モバイルのセキュリティを格段に高められます。  

  1. Bluetooth をオフにする: サイバー犯罪者の間では、デバイスや個人情報へのアクセス獲得手段として Bluetooth が復調しつつあります。外出やクリスマス シーズンのショッピングの際は、必ず Bluetooth をオフにしておきましょう。 
  2. WiFi よりもデータ通信を使用する: 公共の WiFi ネットワークは、デジタル攻撃の温床として知られています。公共の場でオンライン ショッピングをしなければならない場合は、WiFi ではなくモバイル データ接続を使用してください。データ通信の使用を避けたい場合、モバイル デバイスでパブリック ネットワークに接続する際の自己防衛策として非常に有効なのが仮想プライベート ネットワーク (VPN) です。
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